3. Chat GPTを使用した指導例

ChatGPTの注意点を踏まえたうえで、このような学習方法がおすすめです。
ChatGPTの出力には誤りも含まれていることを踏まえて、何が間違っているのかを考えさせる。
ChatGPTの出力には度々誤った内容が含まれます。
これは、インターネット上のデータを基に学習しているためで、誤りが出力されることは開発者側も認めています。
これを踏まえて、誤った情報を含む出力を教材として活用し、どこが誤っているかを生徒に調べさせ、考えさせます。
また、統計情報など数値を含むデータの場合には、なぜ誤った数値が出力されたのかを検討させるのもよいでしょう。
著作権について考えさせる。
ChatGPTはインターネットの情報を基に学習し、利用者への回答としています。
このため、ChatGPTの知識の中には膨大な他人の著作物が蓄積されています。
論文・小説・脚本・歌詞など、他人の著作物が出力されることがあります。
このような情報をあえて出力させ、この情報をそのまま使用することが大丈夫かを考えさせるのも良いでしょう。
また、どの部分が他人の著作物なのかを調べさせることも、今後自身が使用する際の意識を養う上で効果的です。
また、感想文などの文章を提示し、ChatGPTを使ったものではないかを確認させることも良いでしょう。
一つの意見として取り入れ、議論をふくらませる。
生徒たちによる話し合いの場や、新たなアイデアを出し合う議論において活用する。
最初からChatGPTに頼るのではなく、まずは生徒たちに議論させ、意見やアイデアがある程度出た段階で、ChatGPTを活用する。ChatGPTからの出力を一つの意見とし、「こういった意見もありますが、どうですか?」とフィードバックさせ、さらに議論を活発化させる。
ChatGPTの出力が必ずしも正しいわけではないので、一つの意見として取り入れ生徒たちに考えさせる。